2021/03/13
あれから10年...。
どうもっす、サービスの田中です。
あの震災から10年が過ぎました。
当時はサテライト東根店に勤務しておりました。
震災から数日が経ち、サテライト東根店のショールームにもポツポツとお客様が来店してくれてました。
そこに宮城ナンバーのアルファードが入って来ました。
たまたま店長がご用件を伺ってました。
どうやら、東松島市の方で食料品等の買い出しで各地を巡って来たとの事。
あれだけの災害でしたから、直接の被害が少なかった山形県内でも食料品や生活用品も枯渇していた時です。
当然、日常生活にも皆が苦労してました。
お店に行っても物が無いのですから。
そこで、店長が向かいのホームセンターに出向いて、ホームセンターの社長に事情を説明してコッソリと商品を分けて貰いました。
それを知った来店されてたお客様達が、
「家族や親戚は無事か?」
「これ持って行け!これも!これも!」
「ちょっと待ってろ!今、戻って米持って来るから!」
東松島から来た方は遠慮してましたが、お礼を言いながら一緒に乗って来た家族の方と積み込んでました。
そこには自分の子供と同じくらいの息子さんがいました。
連日の余震や非日常の生活が続き疲れた表情がとても印象的でした。
そんな中、自宅からかなりの時間を掛けて移動して来たのですから当然です。
でも、荷物の受け渡しの時には力強さがありました。
店長が自分の車やUカー・試乗車からガソリンを抜けとの指示でエンジニアはガソリンを抜いて、宮城ナンバーのアルファードに入れました。
「これで間違いなく帰れっべ!気を付けて帰れな!」
あの息子さんも窓を開けて頭を下げていました。
「何とかなるからな!また来いよ!」
声を掛けると
「はい!」
元気に答えてくれました。
自分がしてやれたのは、机の引き出しに入れてあった使い捨てカイロと軍手を渡すだけでした。
自分は東日本大震災と聞くと、あの家族の事、あの息子さんの事が思い出されます。
いつかまた会って、
「あの時は本当に大変だったな!」
って、話せたら最高ですね。
自分のくだらない想いにお付き合いありがとうございます。
次のブログはいつものでいきますよ!