2019/08/31
ドイツ文具の美
「ラミーですね」 「私も持ってます」
ラミーのサファリを使っていると、よくお客様に声をかけられます。
やっぱりラミーは人気があるんだと、あらためて実感するのと、
世の中には文具が好きな方が多いんだなぁと嬉しくなります。
それでは今回も、素晴らしきドイツ文具の紹介です。
LAMY ラミー
1930年にドイツの美しい古都ハイデルベルクに設立された筆記具メーカーLAMY。
特に人気があるのはサファリでしょうか。
ユニークで親しみやすいデザイン、書き味の良さ、そして手に入れやすい価格帯から世界中で愛されている筆記具です。
クリップが特徴的で、胸ポケットに差していてもサファリだと判るデザインは素晴らしい。
豊富なカラーバリエーションに加え、毎年出る限定色がファンの心をくすぐります。
出るたびに欲しくなるので、あまりくすぐらないでほしい。
もともとサファリは、小学校の為の教育用筆記具として開発されたんですが、
そのデザイン性の高さから大人達にも愛用されるようになったとか。
ドイツでは鉛筆より先に万年筆を使い、学校教育として正しいペンの持ち方と正しい字の書き方を習うそうです。
ラミーに限らず、ドイツの筆記具メーカーのほとんどが子供用万年筆を販売しています。
力を入れず、なぞるだけですらすらと線が書ける心地よさは万年筆特有で、
字が汚いカジュアルな字を書く私でも、文字を書く事が楽しくなってきます。
また、色とりどりのインクから自分好みの色を見つけるのも、
万年筆の楽しみの一つではないでしょうか。
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Pelikan ペリカン
ペリカンを代表する万年筆スーベレーン。
万年筆といえば、これを連想する方も多いのではないでしょうか。
セルロース・アセテートという木材を使用した繊維質の素材で作られています。
メガネのフレームなどでも使われている素材です。
滑らかな書き味、美しい縞模様が特徴のすべて手作りの逸品。
私が所有する筆記具では、唯一「高級」と言っていい筆記具。
1832年にハノーファーにて、ドイツ人化学者カール・ホルネマンが絵具とインクの工場を設立したのがペリカンの起源。
本社は現在スイスにありますが、売上の半分以上がドイツ国内によるものだそうです。
黒と青のスーベレーンと奥のシャイニーグリーンはセールススタッフ今野の所有品をお借りしました。
私の憧れのペリカンをしれっと三本も持っているとは、今野も相当なマニアです。
そして今野は書く字がとてもとても綺麗。
まったく腹立たしい。キーーッ!
ペン先にも気品があります。14金なので書き味が非常に滑らか。
スチールやステンレスのカリカリした書き味の万年筆も割と好きですけどね。
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Kaweco カヴェコ
可愛らしいデザインと色展開が魅力のカヴェコは、1883年にドイツのハイデルベルグで創業。
1972年のミュンヘン・オリンピックでは公式ペンとして使われたそうです。
マキアートやボルドーなど、とにかくおしゃれな色が多いんですが、写真のものしか持ってなくて紹介できないのが残念です> <
素材も樹脂の他に、アルミやスチール、真鍮で出来たものまであって、あれもこれも欲しくなってしまいます。
全長が短くて携帯しやすいので、手帳と一緒に旅の友としても良い感じ。
ただ短い分慣れないと書きにくいです。
万年筆はキャップ式なのでおしりにキャップを被せると長くなって書きやすいんですが、
ボールペンはノック式なので短いまま。慣れが必要です。
以上、私の愛用する心ときめくドイツ文具として、
STAEDTLER ステッドラー
STABILO スタビロ
LEUCHTTURM ロイヒトトゥルム
DUX ダックス
LAMY ラミー
Pelikan ペリカン
Kaweco カヴェコ
を紹介させていただきました。
ドイツの筆記具メーカーは他にも、
世界で初めて六角軸の鉛筆を作ったファーバーカステル
カラフルなステーショナリーブランドとして人気のセミコロン
高級万年筆で有名なモンブラン
などがありますが、持っていない為紹介できませんでした^_^
ファーバーカステルの色鉛筆はおしゃれで、欲しいなーとは以前から思っているのですが、
ステッドラーやスタビロのをいくつか持っているので...
そもそも、どうして私は絵を描く訳でもないのに、こんなに色鉛筆やカラーペンを持っているのだろう
と、常々疑問に思っています。
もしかして、文具好きな魔女に、呪いをかけられているのでしょうか。
その呪いにより、最近また、ステッドラーのピグメントライナーセットという水性顔料インクの黒ペンのセットが仲間入りしました。
ああ、おそろしい。なんと素敵な呪いでしょうか。
文具好きな魔女による呑気な呪いは、生活に彩りを与え、私の心と口元を柔らかくしてくれます。