2015/09/18
サスペンションのお話
今回はサスペンションの話になります
ノーマル形状と社外品の違いをご案内します。
殆どのメーカーはフロントサスペンションに
マクファーソンストラット式と呼ばれる形式を採用しております。
VWも例外ではありません。(トワレグと過去の一部車種を除く)
ショックアブシーバーと呼ばれるオイルが入っており
バネの減衰を助ける筒にバネを取り付けた一体型の形態の物です。
構造が簡単でホイールハウスのスペースもあまり取らない
というメリットがあります
最近はアフターパーツメーカーの部品が流通しており
車高調整式(車高調シャコチョウ)と呼ばれるものもあります。
はノーマル形状のストラット(ショックアブソーバーが社外品ですが形は同一です)
と車高調のストラットの比較です。
ノーマルは黄色いショックアブソーバーが付いている方です。
同じ位置に付ける部品ですが、
違いが幾つかあるのがお分かりになると思います。
いくつ見つけられますか?
大まかにいくつかご説明します。
1.まず全長が違います。
車高調は車高を下げる目的で設計されているのでその分
ショックアブソーバー自体が短く設計されています
2.バネの巻きの太さが違いますね。
ノーマル形状は伸び縮みの量が大きいのでその分バネも長く巻かれています。
一般的に伸びが長い方が乗り心地は良くなります
3.車高調はバネが黒いものと赤くて細いものに分かれています。
また赤いバネの下側には金色のリング状のお皿があり
丸い穴に工具を引っかけて廻すとお皿がネジに沿って上がったり下がったりします。
バネの収まる位置が上下できるのでその分車高が調整できます。
これが車高調と呼ばれる所以です
保安基準の改正で車高調も合法になりました
(取付状態や最低地上高の規定等を遵守する必要がごじます)が
私が車高調を初めて装着した時には車高調に
「一般公道での使用はできません」
旨文字が刻印されていました。20年前位です(と、当然サーキット使用ですって)
車高が上下できる構造の為、
バネが遊ばないように(最大に伸びた時にお皿の位置によっては黒いバネだけでは届かなくなる事があります)
赤いスプリングは補助をするだけのバネが付いています。
この赤いバネは車両が接地している間は完全につぶれて
(線間接触してお皿と同様な状態になります)
車体を支えるのは黒いバネだけになります。
一般的に車高調のバネは直巻きバネ(一定の巻き方で巻かれています)を
使用しているケースが多く安定したバネ力が出るメリットがあります。
(写真はストリート用なので巻きのピッチ、径共に変化が有りますね)
純正のサスペンションは公道でのバウンドや応力に最適に設計されており、
乗り心地等も計算されて設計されているので非常に秀逸に動きます
通常使用ではほぼ不満は出ないレベルにメーカーもチューニングしており、
特にVW車は高速の安定感も最高ですね
車高調は基本的にはサーキット走行をメインに考案されたもので
公道では主にドレスアップする用途で使用されますね。
(車高が低い方が一般的にはかっこよい)
私も車高短信者の一人です。
装着すると見た目の変化と短いストローク所以のクイックなハンドリング、
高速レーンチェンジ等の安定感を感じられると思いますが、
反面、乗り心地が犠牲になる傾向がありますね。
サスペンションは使用目的に応じて社外品をご選択頂く選択肢もありますが
ノーマルの良さを常々感じてしまう私でした
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