2020/09/25
ID.4のお話し。(長文注意)
9月23日の事ですが、ドイツにて新型フォルクスワーゲン「ID.4」EV SUV が世界初公開されました。「ID.4」は、フォルクスワーゲンの新世代BEV(バッテリー駆動の電気自動車)の第2弾です。「MEB」と呼ぶ同社のBEV用プラットフォームを共用するモデルとしては、2019年9月にハッチバック「ID.3」が発表され、9月から欧州の一部地域でデリバリーが始まっています。ID.4は8月に独東部のツウィッカウ工場で生産を始まりました。また、22年には独北部のエムデン工場のほか、中国の2工場と米国のチャタヌーガ工場(テネシー州)を含めた5工場でも生産を始める予定です。
動画はこちらから https://www.youtube.com/embed/AQPVZPZqtJM
気になるプレスリリースを見てみましょう!
「"ID.4"は、その効率的な電気駆動システム、広々とした室内、最先端のドライブアシストシステム、力強いデザインによって数多くのお客様に訴求する、エモーショナルなオールラウンダーです」と、フォルクスワーゲン ブランド最高経営責任者(CEO) のラルフ ブランドシュテッターは述べています。「グローバル市場向けの最初の電気自動車として、このモデルは、e-モビリティ専用に開発されたMEB(モジュラー エレクトリックドライブ マトリックス) プラットフォームを本格的に展開する役割を担っています。フォルクスワーゲンは、量産マーケットにおいて、革新性、テクノロジー、品質の面において、その主導的な立場を再び示したいと考えています。」SUV は非常に人気があり、お客様も増加しています。優れた視界、安全性、快適性により、米国および中国において、最も人気のある車両セグメントとなっています。ヨーロッパでも市場シェアは継続的に上昇しており、特にコンパクト モデルは急成長を遂げています。「ID.4」は、フォルクスワーゲンが市場に導入する最初のSUV モデルの電気自動車です。広いスペースや高い柔軟性に加え、このモデルは、お客様がSUV に期待するすべての利点を提供します。「ID.4」はオールラウンドな才能を備えたクルマで、スポーティでありながらも、運転しやすく、快適に走行することが可能です。バッテリー容量は最大77kWh(正味電力)で、航続距離は最大520km(WLTP)です。バッテリーは乗員コンパートメントの下に搭載されているため、低い重心が実現しています。リア アクスル上に搭載された電気モーターは150kW(204PS)の出力を発生し、0-100km/h 加速は8.5 秒、最高速度は160km/hです。後輪駆動による高いグリップ性能と21cm の最低地上高により、このSUV モデルは、整備されたオフロードでも優れたパフォーマンスを発揮します。
■ダイナミックな外観。 「ID.4」のエクステリアは、きわめてモダンな外観により、アスリートのプロポーションを連想させます。クリアで流れるようなデザインは自然からヒントを得たもので、0.28 という非常に優れたCd 値(空気抵抗係数)を実現しています。 ヘッドライトには、標準バージョンでも数多くのLED を使用する一方で、テールライト クラスターは、全バージョンにLED テクノロジーのみを採用しています。最上位バージョンは、さらに先進的でインタラクティブな機能を備えた、"IQ.Light" と呼ばれるLED マトリクスヘッドライトが装備されます。このヘッドライトは、回転式のレンズモジュールが乗員を歓迎し、インテリジェントに制御されたハイビームを生成します。このヘッドライトを装備すると、リアには新しい3D LED テールライト クラスターが装着されます。このテールライトは、非常に均質で明るい赤い光を特徴としています。最大21 インチの大径ホイールは、このクルマのキャラクターを強調しています。
■広々としたスペースを生み出すコンセプト 長いホイールベース、乗員と荷物のための十分なスペース全長4.58m の「ID.4」は、フォルクスワーゲンのMEB (モジュラー エレクトリック ドライブマトリクス)アーキテクチャーを採用しています。MEB は、乗員を最優先に考えて、室内とテクノロジーのためのスペースをまったく新しい方法で分割しています。そのため、従来のSUV カテゴリーにおいて、1 つ上のクラスに相当する広い室内スペースを実現しています。採用されているカラーと素材は、現代的でありながらも、自宅にいるような落ち着きも感じさせます。ラゲージ コンパートメント容量は、リアシートの背もたれを折りたたむことによって、543 リットルから1,575 リットルに拡大することができます。「ID.4」の装備には、
電動式テールゲート、ルーフレール、けん引用ブラケットが含まれます。このSUV には、従来のボタンやスイッチを排した操作コンセプトが採用されています。操作は、2 つのディスプレイを介して行います。そのうちの1 つは、最大12 インチのディスプレイで、タッチ機能に加えて、"Hello ID."と呼ばれる日常会話にも対応したボイスコントロール機能を備えています。新しい"ID.Light" ( フロントウィンドウ下の細い
ライトストリップ)は、ドライバーを直感的にサポートします。AR(拡張現実)テクノロジーを採用したオプションのヘッドアップ ディスプレイは、現実に見える風景に様々な情報を重ね合わせることができます。例えば、右左折の際には、方向を指示する矢印が、適切な車線の路面に投影されます。"Discover Pro"ナビゲーション システムには、"We ConnectStart"オンライン サービスが組み込まれています。"IQ.Drive"アシスト システム、とくに"Travel Assist"は、運転をさらにリラックスした体験へと変えてくれます。「ID.4」に搭載されるソフトウェアとハードウェアは、完全に新しいアーキテクチャーに基づいて設計されており、車両の購入後に、お客様がアップデートをダウンロードすることが可能です。
■"We Charge":自宅、外出先、旅先で充電 フォルクスワーゲンは、「ID.( アイディ.) 」モデルの発表に合わせ、"We Charge" と呼ばれる、電気自動車のための便利で、コネクテッド機能を備え、持続可能な充電パッケージを市場に導入しています。これによって、自宅でも、外出先でも、あるいはロングドライブの旅先でも、あらゆる状況で最適な充電を行うことができます。「ID.4」は、DC(直流)高速充電ステーションを利用することにより、約30 分で320km(WLTP、125kW)を走行可能な容量を充電することができます。これと並行して、フォルクスワーゲンは、「ID.」の各モデルを中心とした、持続可能なe-モビリティのエコシステムの構築にも取り組んでいます。「ID.4」は、カーボンニュートラルな工場で生産されています。さらに、お客様が"Volkswagen Naturstrom"(フォルクスワーゲン ナトゥアシュトローム)といったグリーン電力を充電に使用した場合、
カーボンニュートラルな方法で走行することも可能になります。
■フォルクスワーゲンの戦略:モビリティの未来を担う電気自動車 フォルクスワーゲンは、ここ最近、従来の製品ポートフォリオに、完全に新しい独立した製品ラインナップである「ID.」ファミリーを追加しています。コンパクトカーの「ID.3(アイディ.3)」2 に続いて登場したSUV モデルの「ID.4」は、「ID.」というEV シリーズの第2 弾です。将来的に、フォルクスワーゲンは、「ID.4」により、世界的に人気が高まっている「コンパクトSUV」セグメントで競争力のあるポジションを確保したいと考えています。EV SUV の「ID.4」は、ヨーロッパに続き、中国、そして米国でも生産と販売が予定されており、電気自動車のグローバルカーとしての役割を徐々に担うことになります。フォルクスワーゲン ブランドは、「Transform 2025+」戦略の一環として、2024 年までにe-モビリティに対して110 億ユーロを投資する予定です。
フォルクスワーゲン肝入りの電気自動車のグローバルカーですが日本にもやって来るのでしょうか?