2022/01/06
知っておきたい雪道登坂のちょっとしたテクニック。
こんにちは、販売課のT中(前厄)です。
本年も宜しくお願い致します。
当社は一昨日より本年の営業を開始していますが、本日から仕事始めという方も多いのではないでしょうか?
ゆっくり休んで仕事はじめの皆様にこの雪、T中はうれしく思います(笑)!
冗談はさておき、連休明けにこんな天気ですと愛ネコ(娘)の毛づくろいでも見守りながら、あえての手酌で熱燗をなめたくなるのがT中の性(サガ)でございます。
さて、雪道の運転といえばなくてはならないのがスタッドレスタイヤ、最近ではオールシーズンタイヤなんてのが大変な普及をみせております。
神奈川エリアの今日の降雪+α程度を想定するのあればオールシーズンタイヤなんてのがベストチョイスとなるわけです。
もちろん雪山を想定するのであればスタッドレスタイヤが必須となりますし、ツルツルに凍ったアイスバーンを想定するのであればさらに布製の簡易チェーンをお守り代わりに、適合すればしかっりとしたチェーンをトランクに積み込んでおきたいものです。
T中はここ20年ほどの年末年始は雪山で過ごしているのですが、毎年見掛けるのが我々太平洋側ナンバーの前輪駆動車が上り坂でスタック(走行不能)となって立ち往生してしまっているケースです。
雪国の皆様、大変に申し訳ございません。いかんせん我々雪には不慣れなもので。ご迷惑をお掛けします。
とはいえ、このFF車でのスタックですが、ちょっとしたテクニックで回避できるケースもありますので雪山に行かれるFF車オーナーの方ならば是非とも念頭に置いて下さい。
もちろん、スタッドレスタイヤが経年劣化していないか、溝はしっかりと残っているかなどの確認は前提条件というか、雪道でハンドルを握ろうとするドライバーの当然(最低限)の責任ですので悪しからずです。
ポイント1
<坂道の手前では助走をつけよう>
今のSUVブームの以前、車高高めの車といえばいわゆるクロカンと呼ばれるジャンルをイメージしました。
ジムニーやランクル、パジェロやデリカ、ジープなどで河原やら川の中、未舗装の悪路、非圧雪の雪道を駆け抜けるアレですが、
彼ら4輪駆動車もよくやるテクニックで、ある程度見通しの良い登坂(彼らの場合崖登りになりますが笑)の場合、その手前から加速し一気に駆け上ります。
途中、多少ホイールスピンしてもひるまずアクセルを抜きません。人間、時には勢いが大切になるという事ですね。
とにかく登り中にアクセルOFF→アクセルONという極端な操作を避けたいので、前の車の情報のみではなく、さらにその前の車や対向車の動向をしっかり認識し、アクセルの微調整でスピードコントロールしてあげるようにしましょう。
ポイント2
<マニュアルモード機能付きの車であればマニュアルモードで走行する>
VWのトランスミッション機構:DSGやASGのみならず、国産で一般的なCVTなど、シフトチェンジに少なからず高回転状態で次のシフトに入ろうとするため、シフトチェンジ(完了)のタイミングでタイヤに強めに回転の力が入ります。
この為雪道登坂中にシフトチェンジされるとホイールスピンのきっかけとなりますので、坂道を見つけたらマニュアルモードに変更して下さい。
1速から2速で十分走行できます。
ポイント3
<ESP機能をOFFにして走行しましょう>
これが一番大切です。最近の車はタイヤが空転をはじめると車自体の動きが制御不能にならない様に、エンジンやタイヤの回転を制御・・・つまりアクセルを踏んでもタイヤが回転しない様にします。
要は上り坂でタイヤ空転→エンジン回転落ちる→アクセル踏んでもタイヤ回らない→止まる→脱出しようとしても左右のタイヤがちゃんと回らない→身動き取れなくなる。という感じ。若干説明の正確さに欠きますが、通常環境下でのスリップなどでは非常にありがたい制御システムではあるのですが、
こと雪道での登坂やスタックしてしまった際にはマイナスに働く場合があります。
最近のディスカバープロ装着車であればメニューから「車両」→「設定」ですぐ見つかると思います。
また非装着車両であればシフトレバー周辺に「ESP」ボタンがありますので長押しするだけでOFFにできます。
是非皆様、納車のあの頃以来開いていない取扱説明書でESPの索引を引いて確認してみて下さい。
ちなみにこの操作、スタックした後でも脱出成功率はいくらかあがると思います。同乗者に車を押してもらう前にOFFにしてから押して貰いましょう。
積雪量や雪質、積載量、スタックのしかたによってはどうしようもない事もありますが、この3点を押さえておくと随分とリスク軽減が出来ると思います。※責任は負えませんが。
操作方法が分からなければお気軽にお問い合わせ下さい。
あ、あとこれ、下の方に「スクレイパー&Tブラシ」なんてのがありますが、積雪が予想されるのであればこちらもトランクに忍ばせておきたい一本です。
https://www.bolks.com/campaign/?id=1632726811-697264
それでは皆様にとって、よい一年、よいウィンターシーズンとなります事を。
ではまた。