2012/10/12
どうして日本にディーゼル車が輸入されてこないのか?
ディーゼルエンジンは、ご存知の通り、欧州ではとても評価が高く、販売台数の約50%を占めると言われております。
そのためフォルクスワーゲン車を所有するお客様から良く
『日本にディーゼル車は入って来ないの?』
とご質問いただきますが、なかなか入って来ないですよね。
その理由は、
1、国ごとの『排ガス基準の違い』
と
2、最近の『軽油価格の世界的な高騰』
だと思われます。
1、1970年代日本では光化学スモッグが注目され、その原因物質の一つといわれるNOx(窒素酸化物)の低減が重要視されました。そのため、日本は欧州に比べNOx基準が非常に厳しいのです。ディーゼルエンジンで厳しいNOx基準を満たす方法はあるようですが、いずれの方法も現時点では、コストが高く高価な車になってしまいます。
2、一時、ガソリン価格が高騰し、09年頃にフォルクスワーゲングループジャパンとしてもディーゼルエンジン導入を検討した時期もあるようですが、その後ガソリン価格は落ち着いてきました。その一方で、最近軽油が世界的に高騰しており、あまりガソリンと価格差が無いと思えるほどになっております。
*日本ではガソリン税が高いので、ガソリン・軽油の日本での販売価格からそれぞれの税金を引いて考えると理解しやすいかと思います。(ガソリン税53.8円、軽油税32.1円)
話は戻りますが、その為最近欧州ではガソリンエンジンの『TSI』が改めて脚光を浴びており、ディーゼルエンジンの販売が低下傾向にあると聞きました・・・。
ってことは、『TSI』エンジンもかなり優秀なんですよね・・・
上記のような理由で、フォルクスワーゲングループジャパンとしては導入に消極的なのではないでしょうか?
雑誌などで耳にする『TDI』エンジン、とても魅力的です。将来的に条件が合えば、日本導入もあるんでしょうね。と信じたい・・・。