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2024/09/23

燃料を正しく選んでいますか?

  日本とドイツのガソリン事情  

ガソリンには レギュラー・ハイオク・軽油の3種類がありますが

「何故ガソリンが指定されているの?」「違いは何?」

「ハイオクは高いし、違いもわからないから、レギュラーでいいだろう」

「何故、輸入車はハイオク仕様なの?」

疑問に思ったことがある方もいらっしゃるかと思います。

また、このような質問もよく尋ねられますので 説明いたします

1.フォルクスワーゲンの車は全部ハイオク?

軽油を入れるディーゼル車や電気自動車も存在しますが

フォルクスワーゲンの車の多くはハイオクです

フォルクスワーゲンだけでなく、基本的にヨーロッパの車は

環境への意識の高さもあり、ハイオク車が多いようです。

2.オクタン価って何?

オクタン価とはガソリンの自然着火のしやすさを表す数値で

高ければ高いほど着火しにくいのです

日本工業規格(JIS)というところが取り決めている

オクタン価でガソリンの種類が決まります

オクタン価が96以上のものはハイオク

オクタン価が89以上のものがレギュラー

このオクタン価の数値が高ければ高いほど

車のエンジンの異常燃焼やノッキング現象を起こしにくくなります。

3.ノッキングって何?

理科の実験で習ったことがある方もいるかもしれませんが

圧縮された空気は熱をもち着火、それをエネルギーとしています。

もっと簡単にシャンプーボトルに例えてみましょう

シャンプーボトルを一番上からプッシュするのと

半分の位置からプッシュするのでは出る量が違いますよね

この場合ハイオクだと一番上からプッシュできるが

レギュラーだと途中までしかプッシュできません

ドイツ車には、一番上からプッシュして出る量のチカラが必要です

このように、オクタン価が低い(レギュラー)と燃料は、

熱を持った圧縮空気に触れて途中で自然着火してしまい、

本来燃えるべきタイミングで燃焼しないため車に違和感が生じます

異常燃焼やノッキングを起こしにくくするため(簡単に着火しないように)に、

ガソリンにはオクタンという添加物が加えられ、エンジンの燃焼が適正になるよう調整されています。

この添加物(オクタン)の量がハイオクガソリンが

レギュラーガソリンより高い理由でもあります。

日本のレギュラーガソリンはオクタン価が低いハイオクガソリンはオクタン価高い

そもそも欧州で多く流通しているガソリンは、 日本のレギュラーよりも

オクタン価が高いので合わせて設計をしている欧州車では

日本のハイオクガソリンでないと対応できないのです

4.ハイオク指定のお車にレギュラーを

入れたらどうなるの?

レギュラーガソリンを入れるとエンジンが先程説明した

ノッキングという異常燃焼をしてしまいます

症状としては、走行中にエンジンがガクガクという揺れや、

アクセルを踏んでもドイツ車の力強い走りを体感できなくなります。

また、カタカタカタ、カチカチなどの金属打音がし、エンジンには大きな負担となります

最悪の場合エンジンの故障の原因となります。

※絶対にハイオクのお車にレギュラーガソリンは入れないでください

保証の対象外でもございますので、ご注意ください。

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庄司 芳佳 カスタマーアシスタント

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