近年のプレス成型技術の向上により、高い剛性を備えた鋼材が使用されることは珍しくありませんが

フォルクスワーゲン車では高剛性鋼材にさらに熱処理を加えることでより鋼材の硬度を大きく増すことが

できております。これらの鋼材は安全を需要視される側面やエンジンルームと車内の間等に使われております。

高剛性であれば必然的に成型が難しくなり、歩留まり（不良品率）が悪くなりコストを必要とします。

フォルクスワーゲン車の多くは側面前方から後方に至るまで一貫した水平に直線を描くような

プレスラインが見てとれます。このラインを一般的に「キャラクターライン」といいます。

ボンネットやドア等に成形されているプレスラインは車の印象を大きく左右するものであり

そこにフォルクスワーゲン車らしさを感じたりもします。

何気ない「鉄板の折り目」は高い技術とコストを掛けても惜しくない

フォルクスワーゲン車が「譲れないデザイン」と思っております。