柿くへば...
本日10月26日は「柿の日」だそうです。
俳人正岡子規が
「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
と詠んだのが、10月26日から出かけた奈良旅行だった事に
ちなんで制定されました。
柿と言えば...
昔、近所に住む叔母さんの家に柿の木がありまして
秋になって実がなっているのを「いつでも柿が食べられるんだ、いいなあ」と
指をくわえて見ていましたら、哀れに思ったのか、叔母さんが
「持っていきなさい」と幾つかくれたんです。
喜び勇んで持って帰りましたが、このまま親に渡せば
みんなで分けることになる...と食い意地を爆発させまして
こっそり一人で食べようと、皮をむいて思いっきりかぶりついたところ
完全に渋柿でした。
貰った中に1個だけ渋柿が混じっていて、それを引き当てて
しまったようです。
渋柿を食べたのは初めてでしたが、口の中すべてが、
もう"渋い"としか形容のしようのない味と感触に包まれました。
半泣きになりながら親に報告し、柿を独り占めしようとしたことがバレて
怒られたのは言うまでもありません。
それ以来、柿は少し警戒しながら食べるようになりましたし
もちろん、こっそり独り占めしようとはしなくなりました。
ただし、食い意地だけは今も健在ですが...