2023/12/03
スマートキーが反応しない
朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。寒いのが苦手なテクニシャンの森町です。
最近、搭載車両が増えてきているスマートキー(車両のカギを所持しているだけでドアの開錠/施錠・エンジンの始動/停止が可能)。
カバンやポケットに車両のカギを携帯しているだけでドアハンドルに触れることでドアの開錠/施錠が出来たり、車内に乗り込みスタートボタンを押す事でエンジンの始動/停止が出来たりと便利な機能の1つです。
しかし、カギの電池が弱くなってしまうと電波も弱くなってしまう為、反応が悪くなってしまいドアの開錠/施錠が出来ないといった事が起きてしまいます。
カギに使用しているボタン電池は寒さに弱く、5度以下だと十分に性能を発揮できないと言われています。特にこの季節だとカギの保管場所にもよりますが、ボタン電池には苦手な環境となってしまいます。
ボタン電池が弱まってしまい、ドアの開錠が出来ない場合、運転席ドアハンドル後方のキャップを外すと機械的に開錠する為のカギ穴が隠れています。
このカギ穴にカギを差し込み回す事でドアの開錠が出来るので車両に乗り込む事が出来ます。
車内に乗り込みスタートボタンを押してもエンジン始動が出来ない場合はワイパースイッチ下のカギマークに車両のカギを近づけるとカギの認識が可能となりエンジン始動が可能となります。
ボタン電池の消耗以外にも、カギの電波が阻害されてしまい反応が悪い例をいくつかご紹介致します。
1、特に多いのがスマートフォンやタブレット等の通信機器がカギの近くにあると電波の干渉の影響を受けて車両側がカギを認識出来なくなるケース。
2、車両用のイオン発生器を使用するとイオンが電波と干渉して認識出来なくなるケース。
3、コインパーキングでカギが認識できなくなるケース。 これは地面に車両止めのフラップがあるコインパーキングで発生するケースが多く、駐車スペースに車両があるかどうかを判断する為、地面の中にコイルとよばれる装置があり、これが電波を発生し干渉してしまうのが原因のようです。
車両の近くに電波の発生源があると反応しないケースがほとんどです。以前ニュースにもなっていましたが、長崎に軍艦が近づいた際にスマートキーが反応しないとの問い合わせがメーカー問わず殺到したという事もありました。
車両のカギで使用しているボタン電池の消耗は意外と早いので、反応が悪くなってきたら、早めに交換をお勧めします。
市販のボタン電池でも使用できますが、有料のメンテナンスパックにご加入のお客様は販売店で無償交換が可能ですので、お問合せ下さい。