2023/02/09
東京オートサロン2023
こんにちは!サービステクニシャンの庄司です。
1月13日から15日にかけて千葉県の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2023」へ行ってきました。
気になったものをいくつかご紹介したいと思います。
こちらはトヨタガズーレーシングに所属している佐々木雅弘選手の所有するスプリンタートレノなのですが、注目はその足元。
これはブリヂストンが80年代から90年代にかけて販売していた伝説の超軽量ホイール「スーパーR.A.P」の復刻版プロトタイプで、発売に向けての開発の一環で装着されています。
ORC ROOKIE GR Corolla H2 Concept
2022年のスーパー耐久選手権に参戦した水素エンジンカローラですが、今季に向けてはこれまでの気体水素に代えて液体水素を搭載した仕様がシーズン中のどこかでデビューすると噂されています。
ホンダ シビック TYPE‐R GTコンセプト
ホンダが2024年からスーパーGTのGT500クラスへ投入するニューマシンのプロトタイプです。
現在のGT500規定では各社ともに共通のカーボンモノコックを使用し、エンジンやボディのデザインなどを各メーカーがデザインする規定となっており、ボディの上半分は量産車と同じデザインを維持しなければならないため、シビックの5ドアハッチバックボディが空力特性にどのような影響を及ぼすか注目されています。
HKS 300E
日本のHKSが自社の技術力を結集して開発したF1用エンジンです。
3491ccの排気量を持つV型12気筒で、最高出力は市販ガソリンで650馬力以上を発生し、レース燃料であれば700馬力以上を発生したといわれます。
92年末、実際にこのローラT90/50を改造したマシンに搭載され、富士スピードウェイで走行テストが実施されたものの、シャシーやギヤボックスの強度不足により僅か数周で終了となり、後にも先にも走行したのは一度きりだったそうです。
HKS SKYLINE(BNR32)
グループA規定によって争われていた全日本ツーリングカー選手権の最終年である93年のマシンです。
当時R32GT‐RのRB26DETTエンジンはレースごとに各チームへくじ引きで割り当てという方法が採られていましたが、HKSでは独自に開発したものを使用、第3戦SUGOでは見事優勝を達成しました。
このマシンは現在でも動態保存されており、走行可能な状態を維持されています。
スバル インプレッサWRC S5 & S6
目立たずひっそりと展示されていたため、素通りしている人も多かったようですが、こちらは英国プロドライブ製の本物のインプレッサWRCです。
正式なレジストリーもあり、97年型のS5は故コリン・マクレーが、00年式のS6はユハ・カンクネンが実際にドライブした実績が残っています。
ぱっと見は判らないのですが、特別限定車「22B STI」と比べると前後のフェンダーの張り出しやホイールアーチの大きさが全く異なっているのが、本物のワールドラリーカーの証でもあります。
今年の来場者数は3日間で17万9434人と発表されています。
次回の東京オートサロン2024は、来年1月12日から14日に開催されます。