2022/07/07
バーチャルから現実へ
こんにちは、サービステクニシャンの庄司です。
今回はバーチャルの世界から現実の世界へ具現化されたビートルのカスタムカーをご紹介します。
こちらはプレイステーション4及びプレイステーション5用ゲームソフト『グランツーリスモ7』に収録されている『フォルクスワーゲン・ビートルGr.3』というレーシングマシンです。
シリーズには前作の『グランツーリスモ・スポーツ』から登場しました。
架空のマシンではありますが、このマシンはゲームを制作しているポリフォニーデジタルとフォルクスワーゲン・モータースポーツの共同で開発されたもので、いかにも『現実にありそうな』感じに仕上がっています。
ゲーム内ではそれぞれの車がカテゴリー分けされていますが、グループ3のカテゴリーは現実の『FIA GT3』や日本の『JAF GT300』に相当するレーシングマシンが該当しています。
スペックは全長4369mm、全幅1958mm、全高1347mmというボディサイズで、車両重量は1200kg。
エンジンは2リッターの直列4気筒TSIを搭載し、最高出力600ps、最大トルク60.4kg/mを発生、現実のGT3車両に倣って後輪駆動を採用しているため、駆動方式はFRとなっています。
トランスミッションは7速DSGを採用しています。
そんなバーチャルの世界で生まれたマシンが、ドイツのチューニングメーカー『プリオール・デザイン』と『JPパフォーマンス』の共同開発によって現実の世界に登場しました。
https://youtu.be/dJ9aOaXNXvQ
JPパフォーマンス公式動画URL
ボディキットの制作に関してはポリフォニーデジタルとフォルクスワーゲンの公認を得ており、先日のエッセンモーターショーに展示された車両は特徴的なフロントフェンダー後部のエキゾーストシステムも再現されています。
駆動方式はFFのままですが、エンジンはアウディTTRS用の2.5リッター直列5気筒TFSIエンジンをベースに大型のターボチャージャーや先のエキゾーストシステムを再現するために特注されたエキゾーストマニホールドなどが採用されています。
ゲームと同じ22インチのホイールは、このデモカーのためだけに制作された一点ものです。
なお、特徴的なボディキットは53セット限定で販売(映画ハービーに登場するタイプ1のゼッケンにちなみ)されるそうです。
流石に日本の法規ではちょっと厳しそうですが、こういう車は夢があって楽しいですね。
※画像は全てゲーム内のフォトモードで筆者が撮影したものを使用しています。
※『プレイステーション』並びに『グランツーリスモ』は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの商標登録です。