2022/01/19
22年の歴史に幕
こんにちは、サービステクニシャンの庄司です。
東京・お台場のパレットタウンにある『MEGA WEB』が昨年末で閉館するということで、閉館2日前の12月29日に行ってきました。
館内では昨シーズン限りで現役を引退した中嶋一貴選手の記念展示が行われており、世界耐久選手権やスーパーGT、全日本選手権フォーミュラニッポンでチャンピオンを獲得した際のマシンなどが展示されていました。
メガウェブはトヨタのショールームだけではなく、歴史に残る名車が多数展示されている『ヒストリーガレージ』が併設されており、展示だけでなく館内の工房では実際に車両のレストア作業も行われていました。
こちらのトヨタ・カローラレビン1600GTVも、過去に館内の工房でレストアされたもの。
当日も工房ではMG/TCやNSU製のバイクの作業が行われていました。
ここでは、展示されていた車の一部をご紹介します。
シトロエン11B
1930年代から50年代にかけて生産されていた、シトロエン・トラクシオン・アバン(前輪駆動車)のシリーズモデルであり、自動車史において量産型の前輪駆動車として大きな成功を収めた初めての車とも言えます。
ディーノ246GTS
1972年から74年にかけて1274台がデリバリーされた、着脱式ルーフを備えるタルガトップボディが特徴です。
展示車は北米仕様で、ヨーロッパ仕様とは異なる前後のターンシグナルレンズや、北米の法規により装着が義務付けられているサイドマーカーが特徴となります。
※展示車はサイドマーカーが取り外されています。
メッサーシュミットKR175
1953年からおよそ2年間生産されていた3輪のバブルカーです。
174ccの空冷2ストローク単気筒エンジンに4速ミッションを組み合わせていますが、バックギヤが存在しないため、後退する際には一旦エンジンを停止させ、切り替えスイッチによりエンジンを逆回転で始動して後退するというユニークな方法を採っています。
因みに、私の自宅の近所で乗っている方がいて、稀に見かけることがあります。
ポルシェ356 1500(プリA)
1954年式の1488cc、55hpのエンジンを搭載したモデルです。
フォルクスワーゲン・タイプ1
1957年式のタイプ1も、ヒストリーガレージではお馴染みでした。
1999年3月の開館当時、私はまだ14歳でしたが、当時から年に1回以上は必ず訪れており、22年間で40回近く訪問している場所でした。
都心でクラシックカーを間近に観ることができる貴重な場所だったので、閉館は大変残念ですが、2025年開業予定の複合施設にも、こういった場所があれば良いなぁと、心から願っています。