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2024/05/16

みなさまこんにちは。サービステクニシャンの相川です。

去年の夏ですが、茨城県笠間市にある筑波海軍航空隊記念館と茨城県稲敷郡阿見町にある予科練平和記念館に行ってきましたのでご紹介です。


『予科練とは・・・海軍飛行予科練習生の略です。「航空操縦士は年少の頃から英才教育すべし」という世界の流れにならい旧日本海軍は昭和5年横須賀に予科練習部を創設。当時の高等小学校卒業者の14歳半から17歳の少年に採用試験を行い航空搭乗員として訓練を行いました。横須賀から茨城県に移転、さらに全国各地に設置され優秀な航空搭乗員を多数輩出しました。戦況が悪化すると航空搭乗員は特攻隊員として養成され空戦経験の乏しいまま出撃して行きました。15年間の卒業生約2万4千人のうち8割にあたる約1万9千人(うち特攻により2800人)が戦死されました。』


まずは筑波海軍航空隊記念館から。家から車で3時間ほどで到着しました。
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筑波海軍航空隊は海軍の練習航空隊として開隊。戦争末期には特攻隊の訓練も行われました。現在も昭和13年に建てられた司令部庁舎や周辺設備が残っており公開されています。

グラウンドに残る号令台
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当時のまま残る司令部庁舎
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こちらの司令部庁舎は映画「永遠のゼロ」「ゴジラ-1.0」のロケ地として使用されました。
映画に出てくる零戦も筑波海軍航空隊所属機となっています。

中の一室でロケ時の再現がされています
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こちらの階段も映画で使われていました
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司令室
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司令室の窓からはグラウンドやその奥にあった滑走路が望めるようになっていました
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司令部庁舎の隣には記念館があり様々な資料が展示されています。
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続いて予科練平和記念館へ。
こちらは土浦海軍航空隊の跡地にある陸上自衛隊土浦駐屯地の隣にあります。

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敷地に入ると正面に零戦のレプリカが展示されています。
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内部は撮影不可でしたが、入隊から訓練、そして特攻まで7つの空間に分けられ資料や記録が展示されています。
こちらは映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の撮影で使用されました。

美しい建物ですね。建物内から予科練生の憧れた空が見えるようにデザインされているそうです。
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特攻では十代から二十代の若い方々が犠牲になりました。遺書等を読むと戦争に勝ちたい、敵を倒したいという願いではなく両親や兄弟の平和な未来を願っているように感じます。
特攻だけではなく多くの犠牲のもと平和な現代を生きる私たち、この平和を永遠に続くものとしなければならないと思いました。


隣接する陸上自衛隊武器学校内にも雄翔館という資料館があり予科練戦没者の遺書や遺品が展示されています。
ご訪問の際はぜひご一緒に。
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相川 雄大 フォアマン

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