2023/09/03
ワーゲンさんぽ #29
みなさま、こんにちは
朝晩の暑さが和らぎ、ほんの少しずつ秋が近づいてきていますね
今回のワーゲンさんぽは、VW西岡山の敷地内です
店舗西側の出入り口(ローソン側)を利用したことのある方は
狛犬さんが座っているのを見たことがありますか?
スタッフの中で昔からよく西岡山を知っているスタッフに聞いてみると、
「勤務し始めた平成初期から当たり前のようにいるなあー」とのこと
30年以上?!VW西岡山を見守ってくれている狛犬さんを取材しました
・・・とはいえ
狛犬さんは寡黙な方なので、この地域を守ってくれている
「今村宮」さんにお話しを伺いました
狛犬さんは通常、神社を守るために
参道入り口の両脇に鳥居とともに構えています
でも現在、狛犬さんの隣に鳥居はないんですよね
なぜだろう・・・?
そこで、詳しくお話を伺いしました
まず、第一の鳥居は1817年(文化14年)に作られて
元々は、竹通町内会の公会堂の横に構えていたそうです
西岡山から南へ下がっていって、現在のカフェ青山さんの通りにあったそうです
その後、1859年(安政6年)に第一の鳥居の隣に狛犬さんが建てられました
↑安政6年 11月吉日
と記されています
もうひとつの狛犬さんには・・・
↑ 常磐町(現在の田町)の毘沙門講さんという方々が世話人として
建てたということが彫られていますね
そして、狛犬さんが建てられたその1年後に大きな出来事が起こります
安政7年の大地震です
大地震の影響で第一の鳥居は転倒してしまいます
しばらく鳥居はしばらく倒れたままでしたが
区画整理のため鳥居のみ今村宮へ移されてきたそうです
転倒したところから今村宮に引っ越ししてきているので
もうひとつある、第二の鳥居と比べて鳥居の長さが
短くなっているのかもしれませんね
手前の鳥居のほうが長さが短いの、わかりますか?
こちらの鳥居が、安政の時代に狛犬とともに建てられた
第一の鳥居なのかもしれませんね
そして、折れてしまった第一の鳥居の根本の部分のようなものが
今村宮の池のほとりにありました
もしかすると、折れた鳥居の根本なのかもしれませんね
昔の人はどうやって運んだんだろう・・・不思議です
お話を伺ってから見て感じる鳥居は長い歴史を感じました
鳥居は引っ越ししましたが、狛犬はしばらくその場に鎮座していたそうです
時代は流れ、区画整理のために現在のVW西岡山敷地内にお引越ししてきました
ただ、引っ越ししたのが何年ごろかという情報はなく、、、
いまだ謎に包まれたまま・・・
↑昭和30年の今村史という本に載っていました
場所は・・・不明ですが、現在の西岡山の場所ではなさそう・・・
ということは、最低でも昭和30年までは
現在のカフェ青山さんの通りにいたのかな?と推測
ただ、何かのご縁で西岡山の敷地に勇ましく佇んでくれている狛犬さん
目がキリっと強めな顔立ちな狛犬もいますが、
西岡山にいる狛犬はとても柔らかく優しい顔立ちなのが特徴です
作った方の個性やその時代の流行りなどがあるようですよ
どんなときも西岡山のスタッフをはじめ、西岡山に関わるみなさまを
守ってくれていますね
今回の取材で、狛犬さんをはじめ、今村宮やこの地域の歴史を知りました
これからも、さらに地域に貢献し喜ばれるお店をみんなで作っていきます
いつもご愛顧くださるお客様にも幸運が訪れますように
<番外編>
今村宮さんへ取材に行っておもしろかったことご紹介
↓入口にこんな看板がありました!
【定】
一、馬を乗り入れること
二、魚鳥を取ること
三、竹木を採ること
これらを禁止する
とのこと。
昔は、馬車で参拝にきていたそうです
今村宮の東側には馬車とまりがあって、
うまがたくさん並んで待っていたとか
時代を感じておもしろいですよね
時を経て当時のまま令和の時代もなお残っていることに感動しました
とても神秘的な場所でした
ご協力いただいた、今村宮のみなさまありがとうございました