2024/06/13
テクニカルマイスターのワーゲンSCHOOL#10
皆さまこんにちは!
「 テクニカルマイスターのワーゲンSCHOOL」は10回目になります
サービスの事をこれからも少しずつ発信していくので、宜しくお願い致します
今回のテクニカルマイスターのワーゲンSCHOOLは・・・・・
モビリティタイヤについてです
聞いた事ありますか?
モビリティタイヤとは「小さな損傷を即座に封止するシーリング技術を備えたタイヤ」です
鋭利な釘や石、割れたガラスの上を走行した場合タイヤがパンクする場合があります
予告なく突然やってくるタイヤのパンク
もし、タイヤがパンクしたらどうしますか?
JAF?エマージェンシー?自動車の任意保険?に電話するかな。。
駐車場だったらまだしも道路上だったら・・・。
他人事ではありません
そんな万が一の時に頼れるのがモビリティタイヤ
内側に特殊なシーリング物質が含まれていて、直径5mmまでの穴を塞ぎ、タイヤ内の圧力損失を防ぎます
(注)トレッド面の直径5mm以内の穴でも空気漏れを防ぎきれない場合があります。
そんなすごいタイヤがあるんです
パンク後にタイヤからの空気の漏れをどのように防ぐのでしょうか?
シーリングタイヤの内側には特殊なシーリング物質が含まれています。タイヤに刺さった異物が抜け落ちても、速やかに穴を塞ぐため、空気圧を維持し走行を続けることができます
異物がタイヤ表面を貫通した場合、シーリング物質がその異物を取り囲み、それによってタイヤからの空気の流出が阻止され、タイヤ内の空気圧が保たれるのです
→
異物がパンク部位から抜けると、粘性物質は異物と一緒に穴の方向へ引かれ、貫通した部分を密閉します。この場合も、タイヤの空気圧は安定しており、動作可能の状態が保たれます
→
この技術によりパンクしても、標準タイヤと同じ運転作動が可能になり安全に走行することができます
モビリティタイヤには他にも嬉しいメリット沢山
空気圧の低下なし:直径5mmまでの穴はすぐに塞がれます。
複数損傷でも同じ効果:複数のパンク穴があっても完全に保護します。
煩わしい現場でのタイヤ交換不要:タイヤがパンクした後でも、最寄りの修理工場まで落ち着いて運転できます。
安定した運転挙動:パンク後もスピードと快適性は損なわれません。
スペースと燃料の節約:スペアタイヤが不要になるからです。
オールラウンドな保護:万一の損傷時にも水の浸入を防ぎ、スチールベルトの錆びを防止します。
互換性の活用:モビリティタイヤはあらゆる標準ホイールに取り付けることができます。
また、volkswagenのタイヤパンク補償により最大36ヶ月間補償されます
テクニカルマイスターのワーゲンSCHOOL#6で詳しく掲載しているので見て下さい。
ここから読めます→ SCHOOL#6
実験したので
釘を刺して 泡が出てきて 釘が奥まで刺さった状態 穴が開いた
タイヤ内側に釘の形でシーリングが残ってる
特別なメンテナンスは必要?通常のタイヤと変わりありません
モビリティタイヤに限らず、タイヤの切れ目、貫通損傷、空気圧の低下を定期的にチェックする必要があります。
特に長距離を走行する時は必ずチェックしてくださいね
また、異常なノイズ、振動、または車両操作の違和感など、運転における何らかの変化がある場合、必要に応じて使用を中止し新しいタイヤと交換した方がいい場合があります
パンクしても走行できるタイヤとしてランフラットタイヤという物もあります
モビリティタイヤとランフラットタイヤとの比較してみます
モビリティタイヤは上記でご説明した通り、パンク箇所を即座に塞ぐ粘性物質が内部に含まれています。
それに対し、ランフラットタイヤは、圧力が低下したとき車の重量にタイヤが耐えられるよう強化されたサイドウォール(側壁)が設けられています
走行速度と走行範囲
モビリティタイヤは、パンクした後でも、それぞれの車両の許容速度を維持できます。また、走行範囲も問題ありません。タイヤ内部の粘性物質がパンク箇所を即座に密閉し、空気が抜けることがないからです。
一方。ランフラットタイヤは、タイヤが損傷した場合に出せる最高速度は80km/hに制限されます。また、走行範囲が最長80kmまでとなります。
互換性
モビリティタイヤのもう一つの優位点は、セルフシーリング式タイヤの形状が標準タイヤに似ていることから、モビリティタイヤ以外の他のタイヤとも自由に交換できるという柔軟性です。
一方、車両にランフラットタイヤが装備されている場合、欠陥のあるタイヤは無傷のランフラットタイヤとしか交換できません。
運転快適性
運転中にモビリティタイヤが鋭利な物によってパンクしても、ほとんど気づかないでしょう。シーリング物質がタイヤを即座に密閉するので、快適な運転が保証されます。一方、ランフラットタイヤでは、強化されたサイドウォールによってのみタイヤ損傷時の圧力損失が補われるため、運転快適性は大幅に低下します。このため、速度を落とし、慎重に運転しなければなりません。
燃料とエネルギ―の節約
モビリティタイヤの場合、重量とそれに伴う転がり抵抗は標準タイヤとわずかに異なるだけです
ランフラットタイヤはサイドウォールが強化されているため、路面にかかる重量が増加し、転がり抵抗も増加します。これに伴って、燃料やエネルギーの消費量も増加することになります。
つまり、モビリティタイヤは内燃機関の燃料消費量や電気自動車の電気エネルギー消費量が少ないと考えられます。
しかし、モビリティタイヤのデメリットもありますよ
側面に何か刺さった場合は上記ではありません。今まで説明してきたのはタイヤと地面の接地面の場合のお話しです
車種や年式によりvolkswagen車も新車装着でモビリティタイヤが付いている場合があります。
自分の車は?って思いませんか
メーカーにより異なりますが、タイヤの側面にそれを示す次のような表示があります。
Selfseal(ミシュラン)
ContiSeal(コンチネンタル)
B-Seal(ブリヂストン)
Seal Inside(ピレリ)
SEALGUARD(ハンコック)
SealTech(グッドイヤー)
工場出荷時にモビリティタイヤを装着可能なすべての車両は、当該取扱説明書にそれに関する情報が記載されています
モビリティタイヤは説明した通り、パンクした後でも車速と運転快適性はともに維持されます。それでも、損傷したタイヤは正規ディーラーで点検してもらう必要があります。サービススタッフがタイヤを詳しく調べて、適切なアドバイスをいたします
Volkswagen倉敷笹沖ではタイヤの状態のチェックも行っています
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