2023/12/12
テクニカルマイスターのワーゲンSCHOOL#7
皆さまこんにちは
本年も押し詰まってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか
今年最後のブログです
今回の「テクニカルマイスターのワーゲンSCHOOL#7」は
電気自動車ID.4の点検についてです
Volkswagenの電自動車ID.4が日本に登場して1年
だんだんと電気自動車が身近な存在になってきた気がします。
Volkswagen倉敷笹沖に設置してある急速充電器の利用も増えていますよ
今後電気自動車がさらに増えることが予想される現在、購入の際に電費・一充電走行距離など気になる情報はインスタグラムで情報をお伝えしてきました。
では、維持に関して・・・
点検はガソリン車と電気自動車では何が違うのだろう
気になりませんか?
今回はID.4にお乗りのお客様にご協力頂き1年点検をレポートしてみたいと思います
決められている検査項目はガソリン車と変わりありません
但し、電気自動車はガソリン車と構造が違い、従来の点検項目に記載されていない部品も多く使われています
その為、フォルクスワーゲン社がモデル毎に指定する、「メーカー指定点検項目」があり勿論ID.4専用に項目が設けられています
これは「メンテナンスリスト」と呼ばれていて、正規ディーラーのみが実施出来るサービスの一つです
では車の違いはと言うと・・・
ガソリンエンジンは複雑な構造で沢山の部品により構成されています
エンジンの冷却や吸気・排気システムも付いてエンジンオイルやオイルフィルター・排気口付近の点検など、エンジン回りの点検は非常に多くなります。
それに比べ...
電気自動車はモーターで駆動するシステムなので構造がシンプルです
部品点数が少ない為に全体的にはメンテナンスがかなり楽になります。
ID.4は下から見るとバッテリーがドンっと見えるのが特徴的です
電気自動車はガソリンエンジンの様に、エンジンオイルやミッションオイルの定期的な交換が不必要です
また、部品自体が長持ちするのも特徴です
例えばブレーキパッド
電気自動車はタイヤの回転を利用して運動エネルギーを電気エネルギーに変え、エネルギーを回収する事で減速させる「回生ブレーキ」を使います
これによりブレーキパッドを使って減速する頻度が減る事からブレーキパッドの持ちがよくなります
こういった事から、電気自動車の点検・メンテナンス費用を節約できる傾向にあります
但し、電気自動車は車体重量が重い。これによりタイヤの摩耗やサスペンションなどには負担がかかり劣化が早くなるかも・・・。
ですが、全体を見てみると部品が長持ちする方向になるのは間違いありませんよ
注意!!
電気自動車のメンテナンスをするには特別な整備技術と知識が必要になります
高出力バッテリーが使われているので、感電事故を防ぐためにも電装系のメンテナンスは必ず正規ディーラーにご依頼下さい
バッテリーの交換やモーター関係のメンテナンスを自分で行う事は出来ません
ブログを読んで下さりありがとうございました。
4月から始めた「テクニカルマイスターのワーゲンSCHOOL」
来年もマイペースに続けていきますので宜しくお願い致します。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ