2020/11/06
11月のイベント検索。第1位は「紅葉」さて第2位は?
皆様こんにちは、副店長の原です。
いつも当ショールームのブログをご覧いただきありがとうございます。
私がブログを書くのも数週間に1度しかありませんが、
いざ、書こうとすると毎回何を書こうかと迷ってしまいます
(決してネタがありすぎて困っているわけではありません。)
11月のイベント事などを検索していると真っ先に
『紅葉』
がヒットします。
関東周辺ではいよいよシーズンといったところでしょうか。
ここのところ、週末には県外からも観光で訪れている方が多いようですね
前回のブログでもご紹介しましたが、
最近山登りを始めました
ここ一カ月ほどで
大菩薩嶺
日向山
茅ヶ岳
を制覇しました
ところどころ広葉樹が色づいてきた様子が見られましたが、
山梨の紅葉本格シーズンは11月が最盛期。
次は瑞牆山を計画中なので、機会があれば、このブログで紹介しますね。
さて、今回は何の話題にしようかと考えましたが、
結局いつもVolkswagenの本拠地ドイツの話題に陥りがちです。
ということで、今回はドイツのお隣のフランスについて、少しお話したいと思います。
というのも
11月イベントで検索した際、
紅葉の次にヒットしたのは
『ボージョレ・ヌーボー解禁』
だったから
という理由からですが、、、、、
フランスブルゴーニュ地方ボージョレ地区
以前、ドイツにはマイスター制度があり、
ものづくりに関しては様々な国家資格があることをこのブログでも紹介しました。
まさに工業大国といわれる所以がそこにあります。
フランスといえばどんなイメージでしょうか、
観光やアパレル、バッグなどのブランドが多いおしゃれなイメージを想像する方は多いと思います。
一方、フランスは農業大国という一面も持ち合わせています。
(農地面積は国土全体の約50%にも相当します。)
今月解禁されるボージョレ・ヌーボーも当然ブドウ畑から作られます。
今となっては世界中でボージョレ・ヌーボー解禁のイベントが行われ、
ワイン愛好家のイベントとしては1年を通して最大のイベントではないでしょうか
ではなぜフランスのワインが世界のトップに君臨しているかご存知ですか?
実は、ワインに限らず商品を世界に売り込む背景には、緻密なブランド戦略があったのです。
先ほどもお話しした通り、ドイツには職人を国家資格として認定するマイスター制度がありました。
国が法律を作り、職人を育て上げ、自国の製品の質を守ります。
これによりドイツ製品は世界中で信頼され、愛され、使い続けられています。
一方、フランスにも製品の保証に関する法律が存在します。
それがAOC(Appellation d'Origine Contrôlée)
と呼ばれるもの。
ドイツと違い作り手の資格として認定するのではなく、
製品の原産地、材料、製造工程、品質などについてきめ細かい決まりがあります。
例えばボージョレ・ヌーボーでいうと、
原産地がボージョレ地区であること、
ブドウ品種はガメイ種であることに加え発酵技術や解禁日などについても細かい規定があります。
発泡ワインで有名なシャンパーニュに関しては、
生産地域やブドウ品種の制約はもちろんのこと、
ブドウの木の剪定方法、
収穫は手摘みであること、
ヘクタール当たりの収穫量制限、
ブドウを圧搾した時の搾汁量、
さらにはアルコール度数や瓶内での熟成期間についても規定があり、
この規定外の製品はシャンパーニュとラベルに書くことが出来ません。
ここで注目したいのは、こういった規則がドイツ同様に法律で決まっているということです。
ヨーロッパは日本と違い他の国と陸続きでつながっています。
当然ながら他国との貿易も盛んに行われ、いかに自国の商品を他国に売り込むかを考えたとき、
その商品の品質が高く、どういう特色のある商品なのかをアピールできなくてはなりません。
フランスではこれを法律によって管理し、
シャンパーニュと書いてあれば、先ほどの決まりを守った上で生産された証。
まさにブランドとして確立することが出来、
世界中の人たちが買い求めるようになるのです。
私はこのことを知ったとき、
その時の流行や風向きで商品のデザインやパッケージングをコロコロ変えるのではなく、
やはり商品に対する考え方やポリシーは変えないといったところなど、
フォルクスワーゲンの哲学にも共通するところがあるなあと感心しました。
ちょっと長くなっていしまったので今回はこの辺にしておきますが、
皆様もフランスワインを購入する際、ラベルをよく見てから購入してください
どこかにAOCの記載があるのに気づくはずです。
ちなみに今年のボージョレ・ヌーボーの解禁日は
11月19日(木曜日)
いただく際には、作り手がどういった信念でそれを作っているかに思いを馳せ、
味わってみるのもいかがでしょうか?
我が山梨県が誇る
「山梨県産ワイン」
の山梨ヌーボー解禁日は11月3日。
ここ数年は解禁イベントも開催されるようになりました。
ボージョレだけでなく、山梨の新酒も是非愉しんでみてください