2019/07/09
『Golf Meister』のマイスターって何?
皆様こんにちは、副店長の原です。
いつも当ショールームのブログをご覧いただきありがとうございます。
先日発表された特別仕様車、
「Golf Meister」
熟成されたメカニズムと満載の特別装備で、
発売と同時にショールームには、たくさんの方にご来場いただいています
ところで、
Volkswagenの特別仕様車にはこの
「Meister(マイスター)」
という言葉がたびたび登場します。
日本でも〇〇マイスターなど、商品や資格などの名前に使われているのを目にすることがありますが、
実は、マイスターとはドイツの資格認定制度である「マイスター制度」からきています。
日本でも、手に職をつけるためには丁稚奉公からはじめ、
親方の下で技術を習得しながら腕を磨き、一人前になったら独立する。
このようなことはどこの国でも存在しているのですが、
制度として確立させたのはドイツのマイスター制度があまりにも有名です。
例えば、パン屋さんを開きたいとき、
日本では、専門学校やパン屋さんで働いて経験を積めば誰でも開業することが可能なのだそうです。
しかし、ドイツでは高校生にあたる時期に、実際の現場で実施研修を受けながら、職業学校に3年間通います。
3年間もすると立派な技術力、仕事力を身に付ける事ができるかも知れません。
しかし、ドイツではこの時点ではまだ見習いです。
職人として認められるには、「ゲゼレ」という国家資格取得が必要なのです。
この試験は、実技のほか、理論や数学などの筆記試験もあり、
これにより、職人が各個の独自の理論でパン作りをするのではなく、
ある一定の基準を満たしたものだけが商品として流通します。
ドイツのパン屋さんの風景、様々なパンが並んでいる。
ゲゼレを習得すると、いよいよ職人最高峰の国家資格
『マイスター』
の取得です。
マイスターは開業資格でもあるので、パン屋さんを開くにはマイスターを取得することが絶対条件となります。
マイスターにはパン職人のほか、靴職人、家具職人、自動車整備士など400以上も含まれています。
ちなみに、日本では大学への進学が人気がありますが、
ドイツでは、マイスターの地位は大学の学位卒業と同等とみなされるため、
現在も手に職を付けるという考え方は根強い人気があるそうです。
ドイツがものづくり大国と呼ばれる所以が分かるような気がしますね。
ところで、Volkswagenではメカニックのことを「サービステクニシャン」と呼んでいますが、その中には、
『フォルクスワーゲン・テクニカルマイスター』
という称号を持っているスタッフが存在するのをご存知でしょうか
彼らは
「エンジン」
「ギヤボックス」
「ランニングギヤ」
「エレクトリカル」
「エアコン&コンフォートシステム」
のそれぞれでスペシャリストの試験に合格し、
5科目全てのスペシャリストとなったサービステクニシャンは
テクニカルマイスターとして認定されます。
テクニカルマイスターの背中にはこんな印が、
5分野全てでスペシャリストを獲得した証で星が5つ刺繍されています。
今度、ショールームでチェックしてみてくださいね