2019/03/03
『See You The Beetle』The Beetle 販売終了のお知らせ
皆様こんにちは、副店長の原です。
いつも当ショールームのブログをご覧いただきありがとうございます。
「The Beetle」の販売終了が発表されて約半年、
いよいよ販売終了が現実のものとなってきました
1938年に生産を開始して以来約80年、
世界中で愛され、Volkswagenの象徴でもあった「Beetle」
ついにその長い旅路を終えることとなります。
第二次世界大戦が勃発する前、
当時、ドイツの首相に就任したアドルフ・ヒトラーが提唱する
「国民車構想」
の計画の下、ポルシェ社の創業者フェルディナンド・ポルシェ博士により、
「フォルクスワーゲン・タイプ1(後のBeetle)」
の量産型プロトタイプが完成しました。
1938年に作られた最終量産型プロトタイプ「VW38」
1938年当時のポスター。一般国民向けのクルマだということがよく分かる。
その後、タイプ1は2003年に生産を終了するまで2152万台が生産され、
これは乗用車の最多生産記録をも打ち立てています。
2003年7月30日、ついに生産を終えたVW タイプ1。ほとんど変わらぬまま、21世紀まで作り続けられた。
「New Beetle」の生産は1998年開始、日本での販売は1999年に始まりました。
「タイプ1」をモチーフにし、大きな円形スピードメーターや、ステアリング横に取り付けられた一輪挿しなど、
「タイプ1」を彷彿とさせるアイテムも取り入れられています。
しかし、土台は4代目Golfのプラットフォームを使用、
リヤエンジンからフロントエンジンに変更されるなど、
まさに「New」の名がふさわしい刷新役として、世界で注目されました。
タイプ1をモチーフにしながらも、新しいデザインに進化した「New Beetle」
2001年、世界で250台しか生産されなかった「New Beetle RSi」が登場。3.2リッターV6エンジン&4WDで、価格は895万円でした。
因みに、「Beetle」を正式車名としたのは「New Beetle」から。
以前はあくまでも「タイプ1」が正式名称でした。
英語圏での「Beetle」「Bug(バグ)」、ドイツでの「ケーファー(=カブトムシ)」など、
各国で様々な愛称で呼ばれてきたのも、世界で愛されてきた「Beetle」ならではかもしれません。
現行「The Beetle」の生産は2011年に開始されました。
当時の新型プラットフォームを採用し、今ではおなじみとなったTSIエンジン+DSGにより、
デザインだけではなく、Golf同等の走りも楽しめるクルマとなりました。
また、ボディサイズも一回り大きくなり、「New Beetle」に比べ特にリヤの居住性が増しました
ところで、「New」ではなく「The」が意味するものとは。
それはこの写真を見ればなんとなく想像できるのではないでしょうか
「New Beetle」のサイドシルエットが「3つの弧」によって描かれていたのに対し、
「The Beetle」はAピラーの角度を立て、ルーフの曲がりを押さえ、ボンネットを伸ばしたことにより、
「オリジナル」のイメージに近く、
「これぞ本来のBeetleなんですよ。」
というメッセージが込められています。
1973年、世界でわずか3,500台のみ生産された"1303S Yellow/Black Racer"。
40年の時を超え、「The Beetle Racer」として100台限定で販売されました。
それぞれの時代を現代風にアレンジした「The Beetle Cabriolet 50s/60s/70s」
PeachとVolkswagenがコラボレーション。5台限定の超激レアモデル、♯PinkBeetle Peach Editionを発売しました。
世界にひとつだけのオリジナルBeetleを作ろう!その名も「Create Your Own "The Beetle" Project」話題になりましたね。
「一度は乗ってみたいクルマ」
「みんなが笑顔になるクルマ」
ショールームに展示してあるだけで、明るい雰囲気にしてくれる。
そんな、誰からも愛される「Beetle」が無くなるのはとても淋しいです
しかも、こんなに早く終了をお知らせしなくではならないなんて。。。。
Volkswagen甲府では「The Beetle」の最終販売受付を行っております。
今後の納入台数が限られている為、場合によっては仕様、ボディーカラーなどご希望に添えない場合もあるかもしれませんが、、、
最後のBeetleです
ご検討中の方はお早めにご来場くださいませ。