2019/02/07
ドイツの国民性から見る「ものづくり」とは
皆様こんにちは、副店長の原です。
いつも当ショールームのブログをご覧いただきありがとうございます。
先日、テレビでちょこっと流れているのを目にしましたが、
甲府の湿度がなんと9%で全国最低レベルだったそうです
天気がいいのはうれしいのですが、やはり適度の雨は必要ですよね。
一方、Volkswagenの祖国ドイツの冬は曇りや雨、雪などどんよりした日が多く、結構湿度があるそうです。
ドイツは日本の北海道並に寒く、北部では夕方16時には既に真っ暗、
緯度的にはサハリンあたりなので結構北なんですね。
冬のノイシュバンシュタイン城(バイエルン州)
ちなみに保湿剤などで有名なニベアは実はドイツのブランド。
ドラッグストアでは様々な種類の商品をたくさん売っています。
ただ、ヨーロッパの製品らしくちょっと香りがきつい感じがしますね
わがVolkswagenも、もちろんドイツのブランドですが、
皆さんはドイツについてどのような印象をお持ちですか
すぐに思いつくのは、勤勉で真面目なイメージでしょうか、
実はこの国民性や文化が、ドイツの「ものづくり」に大きく影響を与えているんですよ。
特に規則や法律にはとても厳しく、決められたことは必ず守ります。
タイタニック号に関する小話で、皆が救命ボートに乗り移ろうと大騒ぎしている時、
アメリカ人には「船に残ればヒーローになれます」と言い、
ドイツ人には「船に残るのがルールです」と言ったら従ったというジョークがあるほど。
いかに規則を大切にしているかが伺えますよね
ドイツといえばビール。街中では昼間から飲んでいる姿も見られます。
ビールを片手に歩いている人や、カフェでは昼間から飲んでいる姿が。
羨ましいですね
ドイツでは缶ビールよりも瓶ビールが主流。
my栓抜きを持ち歩いている人も結構います。
もちろん、レストランやビヤホールではジョッキやグラスに注がれたビールが出てきますが、
そこではグラスにはこんな印が、
何の印か分かりますか
実は、ビールを提供する際、この目盛りよりも少ない場合は法律違反になってしまうのです。
泡は容量に含まれないので、泡は線の上まで来なくてはいけません。
レストランやカフェで提供されるワインやジュース、
さらには車内販売のコーヒーの紙コップにまで目盛りが書いてあります。
分かりやすくていいかもしれませんが、
すごい徹底振りですよね。
ミュンヘンの街中で賑わうオープンカフェ
ビールの話題で私がもうひとつ驚いたことがあります。
それはビールの製造に関すること。
ビールは麦からできていることは知っていますよね。
原材料のところにしっかりと記載してあります。
原材料 麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ
ホップはビールの苦味を出す為に添加しますが、米、コーン、スターチって良く書いてありますよね。
日本でも、海外でも、流通しているほとんどのビールにいずれかが入っています。
しかし、ドイツではこういった副原料が入っているものはビールと認めません
ドイツでは「麦芽100%」でないとビールではないのです。
しかもこれが「ビール純粋令」という法律で決められており、
制定されたのが1516年
調べてみたら、武田信玄が生まれる5年前でした。
今でもこの法律を守り続けています。
500年以上も前の法律ですよ、
もうこうなると尊敬に値するレベルですね。
フォルクスワーゲンのこだわりのひとつ、6層塗装。最下層は純亜鉛メッキ塗装(フルジンクボディ化)されている。
どうでしょう、ドイツ人の頑固さもさることながら、
「ものづくり」へのこだわりも見えてきたのではないでしょうか
どうやらVolkswagenの車作りにも通ずるところがありそうですね。
今度お買い物に出かけた際、ぜひドイツの製品をチェックしてみてください
新たな発見があるかもしれませんよ