2023/04/06
タイヤのお話【第1話】残り溝
タイヤの接地面はハガキ1枚分、1枚×4の面積で重たい車両を支えています。
と、CMでも耳にしますよね。
タイヤの溝はメーカーによって多少異なりますが、7mmから1cmくらいです。
スリップサインは1.6mmですが、残り溝が1.6mmのタイヤは状態としてはツルツル
ですのでもっと前の段階で交換のご案内をしております。
*1.6mm以下のタイヤは車検に通りません
3.2mm...まだ結構大丈夫じゃない?と思われるかもしれませんが、実験によるとだいぶ性能がかわってくるようです。
下の画像はハイドロブレーニング現象の残り溝別の画像ですが、
新品と残り溝が少ないタイヤとでは一目瞭然です!
*ハイドロブレーニング現象・・・タイヤと路面の間に出来る水膜でブレーキもハンドルも効かない状態
こちらからも分かるように、雨の日は排水が悪くなりスリップしやすくなり大変危険です。
また、残り溝は制動距離にも大きく影響します。
水深2mm、80km/hの場合
摩耗したタイヤは、残り溝3.2mmから急激に(新品に比べて25%)制動距離が伸びてしまいます。
と言うように、タイヤの溝は大変重要な判断基準のひとつになります。
見た目にはまだ溝があるように見えても実は...という事がないように、
定期点検の時は残り溝を計測してお伝えしていますが、
ご愛車のタイヤ、ご自身でもちょっと覗いてみてください